MAISON MIHARA YASUHIRO 2018 A/W 入荷致しました。
今季のテーマ、「プロトタイプ」
20年間の中で膨大な服を世に送り出してきたメゾン ミハラヤスヒロのブランド史の中で惜しくも登場しえなかったもの達が、ブラッシュアップされ再登場している。
ねじれたトラウザーズも、過剰に袖のあるアウターも、ドッキングされたアウターも……。
20周年目にこうして形になった服たちは、これまで表に出た服の延長線上にあり、それらを陰で支えた“縁の下の力持ち”的な服でもあったのだろう。
制作過程を想わせる躾縫いのようなステッチの走るジャケット、ねじれたデニムパンツ、デフォルメされたジッパーが施されたジャジーワンピース。通常であれば“ディテール”といえるであろうもの達が、三原の手にかかれば主役級のデザインへと変わる。
それぞれのフォルムやシルエットの楽しみだけでなく、今季はプリントがプレイフルなアイディアに溢れている。
服を作るときに使うメジャーは、ほぼ正確な長さを再現してストライプシャツの縦縞となっているだけでなく、パーカーのネック部分の紐としても用いられている。おそらくこれまで転写プリントなどを手掛けてきた三原だからこそ成し得る、まるで本物紛いのプリントは、それだけでクリエイティブな要素をワードローブに汲みいれる。
今回、それら20年間の歴史を歩んだ服だけでなく、それらを盛り立てた演出にも称賛の声を贈りたい。最後は三原自身もステージに上がり、大喝采で終わりを告げたショーは、ファッションは楽しいものだと、そう伝えてくれる時間だった。
パリ、ミラノ、ロンドンと場所を変えてコレクションを発表したメゾン ミハラヤスヒロ。
ブランドスタートから20年目のシーズン。
すべてが主役、それがメゾン ミハラヤスヒロの服の面白さ
MAISON MIHARA YASUHIRO 2018 A/W 入荷
4, Sat, August